2010年2月3日(水)「しんぶん赤旗」
滞納被保険者28万人
08年度の後期医療制度
厚労省発表
厚生労働省は2日、2008年度の後期高齢者医療制度の財政状況(速報値)を発表しました。同医療制度は08年4月から実施されましたが、09年6月1日時点で、保険料を滞納している人(08年度に一部でも滞納がある人)は全国で28万人、被保険者の2・08%に上ることがわかりました。同医療制度では今年4月に、多くの都道府県で保険料が上がる見込みで、今後、滞納者がさらに増える恐れがあります。
年金からの天引き(収納率100%)を除いた保険料収納率は97%。
75歳以上が加入する同医療制度の被保険者数は08年度末で1346万人で、制度実施1年で39万人(2・9%)増加しています。
単年度の経常収支は全体で3008億円の黒字で、47すべての広域連合が黒字になっています。厚労省は、同制度では2年間の財政運営期間を通じて財政が均衡するように保険料率を決めるため、1年目には黒字が出る仕組みになっていると説明しています。
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