2010年1月27日(水)「しんぶん赤旗」
地方交付税
「段階補正」縮減見直す
塩川議員に総務相が答弁
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日本共産党の塩川鉄也議員は25日の衆院総務委員会で、地方交付税の算定時に小規模自治体に割り増しをおこなう「段階補正」が、自公政権下で引き下げられた事実を示し、これを拡充すべきだと求めました。原口一博総務相は、抜本的に見直すと表明しました。
塩川氏は、小規模自治体ほど交付税が大きく削減されているのはなぜかと質問。原口総務相は、「小規模の市町村のコストを反映する『段階補正』が(小泉政権のもとで)過度に縮減された」と答えました。
塩川氏が、「段階補正」は小規模自治体の住民サービスを維持するために必要な措置だったと述べたのに対し、原口総務相は「同じ認識だ。来年度の交付税の算定に向けて、(小泉政権時代とは)逆に『段階補正』の考え方の抜本見直しを検討させているところだ」と答えました。
さらに塩川氏は、「条件不利地域に対応した安定的な補正措置が必要」と主張。原口総務相は「安定的にしっかりと地域が予見可能性をもてるような交付税をめざしていきたい」と述べました。