2010年1月23日(土)「しんぶん赤旗」

DV防止 対象拡大を

超党派で 第3次改正求め集会


 NPO法人全国女性シェルターネットは22日、配偶者からの暴力防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)の第3次改正に向けた集会を国会内で開きました。

 同ネットの土方聖子共同代表は「DV防止法を議員立法で制定したことは画期的だが、積み残された課題がまだある。一歩でも前へ進みたい」とあいさつしました。

 2001年に制定されたDV防止法はこの間、2度の改正が行われましたが、先進諸国に比べて不十分な点が多く、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害当事者や支援団体の声にこたえるものとなっていません。

 現在の法律では、適用対象は配偶者のみ。恋人間のDVなど、対象の拡大が必要です。集会では、「セクシャル・マイノリティーは身を寄せるシェルターもなく、交番に駆けつけてもかえって侮辱されることもある」などの意見や加害者が被害者に近づくことを禁止する保護命令の拡充、民間支援団体への助成制度創設も訴えられました。

 各会派の国会議員も参加。日本共産党からは、紙智子参院議員が駆けつけ、「超党派で力を合わせて、議員立法で法改正をすすめたい」と決意を述べました。


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