2010年1月6日(水)「しんぶん赤旗」

年末年始、６０件相談

ワンストップ窓口

北海道旭川

　今期すでにマイナス１７・８度を記録している極寒の地、北海道旭川市で、年末３０日から４日までの市役所閉庁期間に、「年末年始ワンストップ生活相談窓口」を開設しました（写真）。「相談できることがありがたい」と、温かい取り組みは市民から歓迎されています。

　全国の中核市で同様の取り組みをしたのは、盛岡市と旭川市だけでした。

　市の保護課から７人、ハローワークから２人、社会福祉協議会から１人の合計１０人が毎日午前９時から午後５時まで対応。相談だけでなく、生活保護などの申請も行えるように体制を整えました。寄せられた６０件の相談内容は、生活保護１２件、生活つなぎ資金２８件、社会福祉協議会の資金貸し付け１３件、住宅手当１１件、就労や給与の未払いなど労働関連が１５件でした。

　担当した高橋秀彦保護第一課長は、「市民が不安なまま正月を過ごすことのないよう、相談にきてほしいと思って取り組んだ」と話しました。

　「年末年始ワンストップ生活相談窓口」は、市民と日本共産党市議団、行政の連携で実現しました。１２月議会で党市議の質問に、市が「一人の犠牲者も出さぬように年末年始のワンストップ相談窓口を実施する」と決断しました。

　これまでの旭川・上川社会保障推進協議会のホームレス支援の取り組み、「あさひかわＳＯＳネット」による市への相談窓口開設申し入れや年末の「街頭生活相談会」実施など、市民の運動が実り、行政を動かす取り組みに広がりました。