2009年12月26日(土)「しんぶん赤旗」
学費で未来奪わないで
クリスマス行動 高校生 国会へ
近畿圏、首都圏の高校生たちは25日、東京・衆院第1議員会館で「高校生の声を国会に届ける集会」を開きました。約50人が参加し、クリスマス行動をよびかけた「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」の代表(高校3年生、18)が「全国の私立、公立、全員の学費を無償にしてほしい」との鳩山由紀夫首相あての高校生のメッセージ集を与野党の議員に手渡しました。
大阪、兵庫、京都、神奈川、東京などから参加した高校生が次々にマイクを握り、「高校の学費無償化にむけ高校生の実態を直接聞いてください」とリレートークしました。
「会」の代表は、今年私学助成が削減され、私学が学費を値上げし、公立高校の倍率も跳ね上がったうえ、定時制高校の受験者が定員をオーバーし、高校に行けなかった人もでていると指摘、「学費に苦しんでいる生徒はごく一部のことじゃない。私学も無償にしてほしい」と訴えました。
母子家庭や定時制高校の生徒らが「高校生はみんな輝いている。その輝きを閉ざしてしまわないでほしい」「学費で苦しみ、未来をあきらめてしまう高校生が1人でもいるのはいやなんです」と発言しました。
集会には与野党の国会議員が参加。目頭をハンカチでぬぐいながらリレートークを最後まできいた日本共産党の宮本岳志衆院議員は「みなさんの思いは全国の高校生の声だと思って受け止めた。胸がいっぱいになり、涙があふれるのを抑えられなかった。みなさんの声を国政に反映させ、ともにがんばりましょう」と激励しました。