2009年12月22日(火)「しんぶん赤旗」
リオンに責任認めさせる
会社解散とたたかい和解
仙台に営業所開設 雇用を確保
オーダーメード補聴器を生産する東北リオン(仙台市宮城野区、従業員24人)が、親会社リオン(東京都)の赤字を理由に会社を解散し、労働者全員を解雇しようとしていた問題で、労働組合が8カ月半にわたるたたかいで和解解決を勝ち取りました。
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20日に仙台で開かれた報告集会で、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)の田倉光義副委員長は、「企業再編の名の下に閉鎖する工場が増えるなかで、親会社に責任を認めさせ、対応させて解決を勝ち取った東北リオンの経験は、全国でのたたかいを大きく励ましている」と強調しました。
東北リオンは2月、親会社リオンの経営不振を理由に突然、会社解散と労働者全員解雇を発表。東北リオン労組(結城豊臣委員長、組合員18人)は、JMIUと宮城県労連に加盟し、6月には県労働委員会へ不当労働行為救済を申し立て、労働委員会の調査に親会社を引っ張り出し、たたかいを進めてきました。
全員の雇用確保とはなりませんでしたが、撤退予定の仙台に営業所を開設させて雇用の場を確保し、やむなく退職を選択する組合員には退職金の上積みや解決金の支払いを勝ち取りました。さらに親会社リオンの責任を認めさせる形で「遺憾の意」を表明させました。
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