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2009年12月15日(火)「しんぶん赤旗」

医療守る政策かなり一致

県医師会長ら 市田氏と懇談

奈良


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(写真)奈良県医師会の塩見俊次会長(中央)、大澤英一副会長(右)と懇談する市田書記局長=13日、奈良市

 日本共産党の市田忠義書記局長は13日、奈良県医師会の塩見俊次会長ら幹部と懇談し、国民の命と健康を守る立場から、あるべき国の医療政策について意見交換しました。

 市田氏は、政治を前向きに変えるためさまざまな分野の方々と協力する党の立場を説明し、「いろいろな意見や要望を聞かせてください」とのべました。これに対して塩見会長は、「特定の政党=自民党を支持してきたやり方は以前からやめるべきだと考えてきた。党派を超えて医師会の考えを説明したい」としたうえで、「開業医は短い勤務でもうけ過ぎている」という事業仕分けで論議された民主党の開業医攻撃について、「国民受けはするが、現場のことが分かっていない」と批判。「借金をして開業し、職員を抱えてやっていく開業医の責任は重い。このままでは、地域医療のために開業しようという若い人がいなくなってしまう」と懸念を表明し、「国民の命と健康を守るのは私たち。しかし制度をつくるのは政治家なのだからしっかりやってほしい」とのべました。

 市田氏は、一般診療の86%をになう開業医はもうけ過ぎで、公的医療機関=病院にお金を回せという新政権の姿勢は、「内部に対立をあおる新自由主義的な手法と似ており、現状を無視したもの」と指摘。党は、開業医、公立・民間の医療機関など、「どれも大事にする立場です」と強調したうえで、「能力に応じた負担、給付は平等に、というのが日本共産党の考え方です」とのべ、大企業や米国言いなりの政治を変えれば、医療に回す財源は出てくるとの党の考えを説明しました。

 市田氏は、今年5月に日本医師会が出した提言は、診療報酬の引き上げとともに、患者の窓口負担軽減などをうたっており、「このことを政党で主張しているのは唯一共産党だけ」であることを紹介。「共通する部分が多いので、要求で一致してやっていきたい」とのべました。塩見会長は、小泉政権のもとでは聖域なき「改革」といわれたが、「医療は聖域であり守っていかなければいけない」と応じ、患者負担軽減、よりよい医療制度充実にむけ「ぜひお力添えを」と要望。大澤英一副会長は「医師会と共産党の医療政策はかなり一致していると常々思っていた」と話しました。

 懇談には、日本共産党からは、沢田博奈良県委員長、太田あつし大和高田市議(参院選奈良選挙区予定候補)、今井光子、宮本次郎両奈良県議が、県医師会からは中尾克己事務局長が同席しました。



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