2009年12月11日(金)「しんぶん赤旗」
自立支援法
応益負担廃止を
障害者・原告ら緊急集会
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「障害者の自立を壊してきた障害者自立支援法がどうなるのか、不安と期待の入り交じった毎日です。私たちの願いが実現されるまで、自立支援法違憲訴訟を続けます」―原告の秋保喜美子さんが車いすから訴えました。障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会は10日、応益負担即時廃止の予算実現、自立支援法廃止を求めて国会内で緊急集会を開き約80人が参加しました。
集会では応益負担廃止の来年度予算への具体化がされないなか、各地の原告が切々と訴えました。
「今も自立支援法と応益負担は存在し、43歳の息子は毎月、作業所工賃と同額の利用料を払っている。年金を入れても生活は成り立たない」(京都府の稲継学さんの父・清秀さん)
「脳性まひで車いす生活ですが7年前から地域で一人暮らし。自立支援法でヘルパーの時間を大幅に減らされ生活が不安になったうえ利用料もとられどん底に落とされた」(和歌山県の大谷真之さん)
「息子は重度知的障害で心臓疾患もあり、一人ではバスにも乗れません。息子を置いては死ねません。応益負担廃止にかかるお金は300億円といわれています。官房機密費や軍事費のことを考えれば財源がないとは思えない」(福岡県の敷島祐篤さんの母・篤子さん)
訴訟弁護団長の竹下義樹さんがあいさつ。「勝利をめざす会」の藤井克徳さんが、訴訟をたたかいながら政府との協議も行う方針を説明しました。
緊急策として応益負担廃止の予算化、必要な支援を受けられる措置などを要求。これを新政権が先送りするなら自公政権の政治と同じとしか映らないと指摘したアピールを採択しました。
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