2009年11月26日(木)「しんぶん赤旗」
日ロ領土
歴史的経過明らかに
紙議員「道理ある交渉ぜひ」
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日本共産党の紙智子議員は25日の参院沖縄・北方問題特別委員会で、新政権が日ロ領土交渉を進めるにあたり、これまでの外交交渉の歴史的経過を検証し明らかにするよう、岡田克也外相に求めました。外相は、「厳しい交渉をやる際に、相手方と日本側のことについて(対外的に)明らかにすることは取るべき態度ではない」と答弁しました。
ロシアとの領土問題をめぐっては、鳩山由紀夫首相は15日のメドベージェフ大統領との首脳会談で、「北方四島の帰属問題を最終的に解決できるような、1956年宣言の2島返還を超えたロシア側の独創的な対応を期待する」と発言しています。
紙氏は、元島民や関係者は新政権になって交渉の進展を期待していると指摘し、国際的に道理ある立場で交渉するよう要求するとともに、長年、領土返還運動の拠点となってきた地域の疲弊した状況についてただしました。
前原誠司・北方担当相は、「現地で施策拡充の要請を受けた。しっかり取り組んでいく」と述べました。