2009年11月25日(水)「しんぶん赤旗」
指定制導入など論点整理
厚労省の保育第2専門委
保育制度改悪の詳細を議論してきた厚生労働省の保育第2専門委員会(岩渕勝好委員長)が24日開かれ、これまでの議論の整理を行いました。
論点整理では、「多様なニーズ」に対応するためとして、家庭的保育(保育ママ)や認定こども園など、認可保育所以外の保育事業の拡大を強調しています。参入の仕組みについては、客観的な基準を満たした事業者にはすべて参入を認める指定制(指定事業者)を導入する方針を確認しました。
運営費の使途制限の撤廃については、「制限をなくせば、より広がりのある経営が可能となる」などの賛成意見と、「公的財源の余剰金が他の営利事業等に流出することは避けるべき」だなどの反対意見の両論が併記されました。
議論では、「派遣会社が保育に参入すれば多様な時間帯の保育ニーズに対応できる可能性がある。企業の専門分野を生かせる制度にすべきで、企業参入の障害となる運営費の使途制限はなくすべきだ」「余剰金は保育士の待遇改善や保育環境の整備などに生かされるべきで、使途は一定制限すべきだ」などの意見が出されました。
この日出された意見も加えて論点整理をとりまとめ、岩渕委員長が社会保障審議会少子化対策特別部会に報告することが確認されました。