2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」
官房機密費
政権引き継ぎ時 金庫カラ
記録もなし
塩川議員質問に平野長官答弁
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平野博文官房長官は20日の衆院内閣委員会で、前政権(自公政権)の官房機密費について河村建夫官房長官(当時)から引き継いださい、同機密費を収める金庫の中身は“カラ”で、使途の記録などは一切残されていなかったことを明らかにしました。日本共産党の塩川鉄也議員に対する答弁。
自公政権は、総選挙2日後の9月1日、河村官房長官が「報償費」(官房機密費)計2億5000万円を引き出すよう指示。内閣官房会計課長の決裁で支出が決定されていました。
金庫内の残額と使途などの記録の有無についての塩川氏の質問に、平野長官は「(残金は)まったくなかった」「過去の記録については引き継ぎしていない」と答弁しました。
総選挙敗北で下野が確定し、事実上の“お払い箱政権”となっていた自公政権が、政権交代までの短期間に2億5000万円もの機密費をどのような目的で使い切ったのかなど、新たな疑惑の徹底的な解明が求められます。