2009年11月12日(木)「しんぶん赤旗」
米高官、年内訪朝へ
6カ国協議再開めざす
【ワシントン=西村央】米国務省のクローリー次官補(広報担当)は10日の記者会見で、ボズワース北朝鮮政策担当特別代表が平壌を訪問することを決め、北朝鮮側にも伝えたと発表しました。昨年12月から中断している6カ国協議への復帰を求めるのが目的。同次官補は訪朝の時期について「年内と予想している」と述べました。
米高官の訪朝は、昨年9月のヒル国務次官補(当時)以来で、オバマ政権になって初めて。訪朝するのはボズワース氏と関係省庁のスタッフからなる小規模なチームとなります。
クローリー次官補は、「これは6カ国協議の枠外の2国間対話ではない」とし、朝鮮半島の非核化を明記した2005年9月の6カ国協議共同声明の履行を北朝鮮が確約すべきだと強調しました。
北朝鮮が米国との平和協定の締結を求めていることについて、同次官補は「北朝鮮が(非核化の)約束の実行に踏み出せば、他の可能性も開ける」と指摘しました。
先月下旬、米国務省のソン・キム6カ国協議担当特使と李根(リグン)北朝鮮外務省米州局長がニューヨークで会談した際に、ボズワース氏の訪朝を協議していました。
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