2009年10月16日(金)「しんぶん赤旗」
後期医療すぐ廃止 民の声
年金者 全国で立つ
「後期高齢者医療制度はすぐ廃止を」「消費税増税によらない最低保障年金制度を」―15日、年金者や高齢者の切実な声が各地に響き渡りました。全日本年金者組合の「年金者一揆2009」いっせい行動で、各地で宣伝、集会、デモ行進が行われ1万人以上が参加しました。年金からの個人住民税の天引きがこの日始まり、新たな怒りが広がりました。
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東京・日比谷野外音楽堂での中央集会には「聞こえたか国を揺るがす民の声」と書かれたムシロ旗やのぼりが林立。要求を書いたゼッケンをつけ、うちわをもった参加者3000人でいっぱい。長妻昭厚生労働相が後期高齢者医療制度廃止延期の意向と伝えられるなか、際限のない保険料引き上げなど高齢者差別制度の即時廃止を求める発言が相次ぎました。
「年金者一揆宣言2009」が読み上げられ、「後期高齢者医療制度はすぐ廃止を」「生活費に見合うよう年金をあげよ」「誰でも必要な医療や介護を受けさせよ」と訴えると、参加者は「即廃止」と書いたカードを掲げて応えました。
日本共産党、国民新党、全労連、中央社会保障推進協議会の代表があいさつ。日本共産党の小池晃参院議員(参院選東京選挙区予定候補)は、後期高齢者医療制度の即時廃止、最低保障年金を力合わせて実現しようと訴えました。年金を口実にした消費税増税は許さないとのべ、ムダな軍事費削減や大企業・大金持ちに応分の負担を求めれば財源はできると強調しました。
参加者は近くの銀座を、要求を書いたムシロ旗を押し立てパレードしました。
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