2009年9月30日(水)「しんぶん赤旗」
「再雇用拒否は違憲」
「君が代」不起立 元教員ら25人2次提訴
「君が代」斉唱時に起立せず処分された東京都立高校の元教員25人が、その処分歴を理由に再雇用を拒否されたことは憲法や教育基本法などに違反するとして、東京都を相手取って29日、東京地裁に提訴しました。
訴状によると、東京都教育委員会は2003年10月23日、都立高校の校長に、教職員が卒・入学式などの「君が代」斉唱時に起立することを「職務命令」として指示するよう命ずる通達(「10・23通達」)を出しました。
原告の25人の元教員はいずれも、みずからの思想・良心に基づき、この「職務命令」を拒否し、「戒告処分」などを受けました。原告らはその後、都立高校を定年退職、都の「再雇用職員制度」による嘱託員や非常勤教員としての採用を申し込みましたが、拒否されました。
今回の提訴は、現在、東京高裁で行われている同様の訴訟があるため、「第2次訴訟」となります。
原告や弁護団、支援者ら50人を超える人たちが同日、東京都千代田区の弁護士会館前から東京地裁まで、「『日の丸・君が代』強制反対!」と大書した横断幕を持って行進しました。その後、原告団結成・報告集会を開きました。
集会では原告らから「教育現場に民主主義を確立させるたたかいと思い、がんばりたい」「絶対にあきらめなければ、必ず勝てる裁判だ」など、積極的な発言が相次ぎました。