2009年9月30日(水)「しんぶん赤旗」
カザフの日本人抑留者の墓
志位委員長が献花
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【アルマトイ(カザフスタン)=田川実】中央アジアのカザフスタンを訪問した日本共産党代表団(団長=志位和夫委員長)は28日、同国最大の都市アルマトイに立ち寄り、旧ソ連に戦後抑留され死亡した日本人墓地を訪れ、献花しました。
旧ソ連の指導者スターリンは、第2次大戦後、捕らえた旧日本兵・国民らを国際法を無視してシベリアやカザフスタンなどに移送して抑留し、強制労働に従事させました。カザフスタンには約5万9000人の日本人が送られ、寒さや飢えで1500人近くが亡くなりました。アルマトイ市には201人が埋葬されています。
志位委員長が訪れた墓地は、市のはずれの森の中で、無記名の四角いコンクリート板が並んでいます。一つ一つの“墓石”の下には数体ずつ遺骨が埋められており、身元は今も分かっていません。在カザフスタン日本人会が、毎年夏に草取りなど清掃とお参りをしています。
それぞれの墓に向かって深く黙とうした志位委員長は、「抑留の犠牲となり亡くなった方々の無念が胸に迫ってきました。セミパラチンスクでの核実験とともに、スターリンによる歴史的な無法の一つを確認した思いです」と語りました。
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