2009年9月20日(日)「しんぶん赤旗」
ベトナムのドクさん来日
「日本との懸け橋に」
きょうされん大会
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さいたま市で19日から始まった「きょうされん全国大会」に、ベトナムからグエン・ドクさんがかけつけ、特別報告しました。
ドクさんは1981年、双子の兄のベトさんとおなかがつながったままで生まれました。アメリカがベトナム戦争で大量に散布した、強いダイオキシンを含む枯れ葉剤による被害者です。
ベトさんが重病になったことから88年に分離手術、ベトさんは2007年に亡くなりました。ドクさんは、いま病院でパソコンを使って働いています。杖(つえ)を使ってサッカーもできるようになりました。
ドクさんは「日本の障害者のみなさんと会えてとてもうれしい。私は平和のため、障害者のため、いろんなことをやっていきたい。ベトナム戦争で障害を背負った人の力になりたい。日本の障害者の取り組みをベトナムに伝え、ベトナムと日本の懸け橋になりたいと思います。みなさん、一緒に頑張りましょう」と話しました。
ベトナム戦争、そしてベトさん、ドクさんの撮影を続けてきた報道写真家の中村梧郎さんが、枯れ葉剤の恐ろしさを写真で告発しました。
また2006年にドクさんが結婚したことも紹介、ドクさんと妻の交際時の写真も披露。「今年暮れには赤ちゃんが生まれる予定です」と紹介すると、会場から拍手が起こりました。
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