2009年9月15日(火)「しんぶん赤旗」
医療改革、労組強化訴え
AFL・CIO(米労働総同盟産別会議)大会始まる
【ワシントン=西村央】米国最大のナショナルセンター、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)の第26回定期大会が13日、ペンシルベニア州ピッツバーグで始まりました。17日までの5日間の日程です。
スウィーニー議長は基調演説で、すべての国民への良質な医療提供、すべての労働者への労組結成と交渉力の付与という二つの課題を達成するには、団結と強力な草の根の運動が欠かせないと指摘。約2千人の代議員に対し、「労働運動を大きく強固なものとし、それを勤労者世帯の生活向上に役立てる。私が残したい遺産は、そのことだ」と強調しました。
各労組代表からは「労働運動を強いものへと変えていくためにこの大会に参加している」「勤労国民のために米国の政治を変えていこう」などの訴えが続きました。
今大会では14年間にわたって議長を務めてきたスウィーニー氏の後任に、トラムカ書記長を選出する見込みです。
3日目の15日にはオバマ大統領が来賓としてあいさつします。大統領の大会出席はクリントン政権以来。ブッシュ政権当時は労働長官の出席すらありませんでした。
オバマ政権は医療保険改革や、労組結成の動きを広げるための被雇用者自由選択法制定などの政策で、基本的にAFL・CIOと方向が一致しています。
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