2009年9月12日(土)「しんぶん赤旗」
“労災認定されたが解雇”
全青司 派遣・非正規の電話相談
全国青年司法書士協議会(全青司)は11日までに、6月に実施した「全国一斉労働トラブル110番〜司法書士による派遣・非正規労働者のための電話相談会」での、相談内容の概況をまとめました。
相談件数は388件で、男性が262人と全体の7割近くをしめました。相談者の雇用形態は正社員が33%、派遣社員が13・1%、パート・アルバイト12・6%、契約社員7%などでした。
相談内容では派遣切りをふくむ解雇・雇い止め・退職をめぐるトラブルがもっとも多く26・2%でした。ついで、賃金の切り下げや配置転換などの労働条件をめぐるトラブルが24・7%、賃金未払い・サービス残業などの賃金をめぐるトラブルが21・1%など。
特徴的な相談事例は、「派遣社員として化学メーカーに就労しているとき、薬品の吸引事故による労災が発生。労災認定されたが派遣元から解雇が告知され、その後就労のめどがたたない」、「土木関係の正社員で、基本給を3分の1カットするといわれ、のまなければ整理解雇するといわれた」など、多岐に及んでいました。
同会は、「今後も大変厳しい雇用状況が見込まれるなか、新たな相談が増えることが予想されます。引き続き電話相談を行い、労働者の権利の擁護に全力を尽くしていく」としています。
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