2009年8月25日(火)「しんぶん赤旗」
「建設的野党」の値打ち訴え、全比例ブロックで前進・勝利めざす
志位委員長が会見
長野市
日本共産党の志位和夫委員長は24日、長野市内で記者会見し、つぎのように語りました。
一、私たちは、自公政権退場を訴えてきましたが、もはや圧倒的な流れとなりました。
世論調査では、民主党が300議席前後ということが伝えられていますが、いま起こっているのは「自公政権ノー」の風であって、民主党の政策・路線への共感で起こっている風とは言えない。ここが大切なところだと思います。
世論調査でも、子ども手当は55%、高速道路の無料化は67%が「評価せず」と答えています。財源に不安を感じると答えているのが83%です。日米FTA(自由貿易協定)の交渉促進や、衆院比例定数削減などの政策への強い危惧(きぐ)も広がっています。さらに、民主党中心の政権となっても「政治は変わらない」と答えている人が56%です。「自公の政治には愛想がつきた、でも民主党には不安がある」。これが多数の声だと思います。
一、こういうもとで、民主党中心の政権ができた際には、「良いことに協力、悪いことに反対」で現実政治を前に動かすという「建設的野党」――日本共産党が伸びることが必要だという訴えに、共感と支持が広がっています。
選挙戦の党首討論のなかでも、日米核密約を公開、廃棄すべきだという私の指摘に、民主党・鳩山由紀夫代表が「持ち込み禁止の確約を求める交渉をする」と約束するなど、わが党は「建設的野党」としての仕事を、すでに始めています。
さらに、私たちが掲げる日本の将来像――「暮らしを守るルールある経済社会」、「9条を生かした平和外交にきりかえよう」、「『国民が主人公』の新しい日本をつくろう」という訴えにたいする、期待も広がっています。
一、どの比例ブロックもしのぎを削る大激戦ですが、わが党の訴えがとどいたところでは、どんどん支持が広がる状況があります。力をつくして頑張り抜き、やるべきことをやりつくせば、11比例ブロックのどこでも前進・勝利をかちとるチャンスはあるというのが、私たちの判断です。京都1区も大激戦であり、勝利のために力をつくします。
選挙戦は、最後まで頑張り抜いたものが勝利をつかめます。これからが勝敗をわける正念場であり、力を振り絞って頑張り抜き、必ず、全国どこでも、良い結果をだしたいと決意しています。