2009年8月24日(月)「しんぶん赤旗」
志位委員長、学生と懇談
競争教育と高学費の異常ただそう
大阪
大阪府による私学助成費削減の撤回を求めてきた学生らが23日、日本共産党の志位和夫委員長と対面し、「教育を根本的に改善してほしい」と求めました。同日夕、大阪市中央区難波で行われた街頭演説の直前の懇談です。
学生らは「『競争、競争』と言うけど、勉強は点数をつけるためのものじゃない。一人ひとりの能力を引き出すためのもの」だと語り、橋下府知事との意見交換会の経過を紹介しました。
学生らは「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」OBの大学生や現役高校生ら4人。同会について取り上げた志位氏の演説を知った府内の私大1回生の女性(18)が、志位氏に手紙を送り、懇談が実現しました。
「誰のための政治なのか?」と訴える学生らに、志位氏は「あなたたちの言うとおりです。(教育は)競争主義と序列化が一番悪い。知的な探究心を育ててこそほんとうの学力が身につきます」と語りかけました。競争主義を一掃し学力世界一となったフィンランドを紹介し、高校授業料無償化の一歩となる学生の取り組みを「日本の希望です」と激励し、女性の手紙への返事を手渡しました。