2009年8月23日(日)「しんぶん赤旗」
北の弔問団
韓国大統領と会談へ
統一相に「関係改善早く」
滞在延期 きょう
金大中(キムデジュン)元韓国大統領を弔問するためにソウルを訪れている北朝鮮の弔問団は23日午前、李明博(イミョンバク)大統領と会談します。韓国統一省が22日に発表しました。ソウルからの報道によると、弔問団は金正日(キムジョンイル)朝鮮労働党総書記のメッセージを李大統領に伝えます。
弔問団は22日に帰国する予定でしたが、滞在を1日延長しました。
弔問団長の金己男(キムギナム)労働党書記と同行の金養建(キムヤンゴン)労働党統一戦線部長は金総書記の側近。会談は、昨年2月の李政権発足後に冷却化していた南北関係改善の糸口となる可能性があります。
22日には金部長が玄仁沢(ヒョンインテク)韓国統一相と会談。李政権発足後初めて、南北閣僚級会談が実現しました。会談で金部長は「南北関係は早期に改善されるべきだ」と強調しました。玄統一相は会談後、「南北間の懸案についてさまざまな話があった」と述べました。
2000年の南北首脳会談後、南北関係は経済交流を中心に発展しましたが、李政権が北朝鮮の核問題解決の進展と南北関係を連携させる政策に転換したことに、北朝鮮が反発。公式対話の全面的な断絶、交流の縮小などの措置を取りました。
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