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2009年8月5日(水)「しんぶん赤旗」

米元大統領が訪朝

クリントン氏 金総書記と会談


 【ワシントン=小林俊哉】クリントン米元大統領は4日、北朝鮮を電撃訪問し、金正日(キムジョンイル)朝鮮労働党総書記と会談しました。朝鮮中央放送などは、会談で「共通の関心事となる諸問題について、幅広い意見交換をした」と報じました。今回の訪朝が、北朝鮮の核開発問題で対立状態にある米朝両国が対話を再開するきっかけになるか注目されます。

 朝鮮中央放送は、クリントン氏がオバマ大統領のメッセージを口頭で金総書記に伝えたと報道。これに対しホワイトハウスは、メッセージの存在を否定しています。

 米大統領経験者の訪朝は、カーター元大統領が1994年6月、核問題をめぐって故金日成(キムイルソン)主席と会談し、米朝対話に結び付けて以来です。

 訪朝の直接の目的は、北朝鮮で拘束されている米「カレントTV」の女性記者2人の解放交渉。米政府は、両記者の特赦を要求し、ニューヨークで非公式の2国間接触を続けてきました。

 クリントン元大統領に米政府当局者は同行していないといいます。



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