2009年7月31日(金)「しんぶん赤旗」
学費下げて
東大生ら“ゼロの日宣伝”
孫の学費払う祖母「自宅売ろうか考える」
東京大学の学生・院生でつくる学費ゼロネット本郷は30日、東京・御茶ノ水駅前で学費負担軽減、高等教育予算増額を求める「ゼロの日宣伝」を行いました。近くの専門学校のオープンキャンパスから帰る高校3年生や、親、祖父母の世代も足を止め、2時間で100人分の署名が集まりました。
孫が4月から私立の女子大に通っているという江戸川区の女性(64)は、「母親がパートで収入が少ないので、孫の学費を自分が払っている。4年分も払えないので、住んでいるマンションを売ろうか考えている」と話します。朝5時起床で、往復4、5時間かけて大学に通い、午前0時までバイトする孫を気づかい、「学費を下げてほしい」と話しました。
昭島市の私立大学1年の男性(22)は、初年度120万円の学費を奨学金とバイトで払っています。週に3回、午後10時から翌朝8時までのバイトをし、大学の図書館で仮眠をとる生活です。「学費を下げるために協力したい」と話しました。
「ゼロの日宣伝」は学費負担軽減を求める署名を10万人分集めようという全日本学生自治会総連合の提起にこたえて、学費ゼロネット東京が呼びかけています。30、31の両日に都内3カ所で行われます。
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