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2009年7月30日(木)「しんぶん赤旗」

比例削減は民意削る暴挙

市田書記局長が演説

長野・諏訪


写真

(写真)市田忠義書記局長を迎えて開かれた日本共産党演説会=29日、長野県諏訪市

 市田忠義書記局長を迎えた、総選挙(8月30日投票)での日本共産党の躍進をめざす演説会が29日、長野県諏訪市で行われました。市田氏が同市で演説するのは初めて。26台のバスを運行し、会場となった諏訪市文化センターは2階席まで埋まりました。

 夫と演説を聞きに来た25歳の女性が「国会議員の演説は初めて。今2人目を妊娠しているので、福祉や保育の話を聞きたい。消費税は絶対上げてほしくない」と語るなど、参加者は真剣な表情で聞き入りました。

 市田氏は「ゆきづまった自公政権に審判を下し、新しい日本の進むべき道を国民自身が選択する歴史的選挙だ」「なんとしても北陸信越比例ブロック(定数11)で日本共産党の議席を取り戻そう」と力強く訴えました。

 市田氏は、民主党が総選挙マニフェスト(政権公約)で、むだ遣いをなくすことを理由に衆院比例定数の80削減を掲げていることを指摘し、「民意を削り、国民の声を政治に反映させなくする暴挙だ」と批判しました。

 そのうえで、「前回の衆院選では、日本共産党は衆院議員9人全員が比例代表だった。これが全部むだだと言うのか」「国会議員1人にかかる税金は年7172万5000円。日本共産党以外の政党が受け取っている政党助成金320億円は、国会議員446人分だ。身を削るというなら、政党助成金をやめるべきだ」と強調。「こうした危険な動きの具体化を許さない『防波堤』の役割を果たす」という党の立場を表明しました。

 最後に市田氏は、戦前、投獄され24歳で病死した諏訪出身の革命家、伊藤千代子に触れ、「日本共産党という党名には、どんな弾圧・拷問を受けても、命がけで反戦平和・主権在民・男女平等を貫いた先輩たちの不屈の歴史が刻まれている。この党名を堂々と掲げて引き続きたたかい続ける決意です」と発言。会場は大きな拍手に包まれました。

 山口のりひさ比例予定候補(長野1区重複)、上田ひであき予定候補(長野4区)が決意表明しました。

 山田勝文諏訪市長、柳平千代一茅野市長、青木悟下諏訪町長、今井竜五岡谷市長、小口利幸塩尻市長、田中勝己木曽町長が演説会の開催を祝うメッセージを寄せました。

 初めて共産党の演説を聞いた64歳の男性は「共産党はいいこと言うが力がないと思っていた。市田さんの力強い話を聞いて、今の自民党には任せられない、共産党が頑張ってこそと思った」と話しました。



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