2009年7月30日(木)「しんぶん赤旗」
米価暴落 対策迫る
高橋前衆院議員・紙参院議員、農水省に
日本共産党国会議員団の食料・食の安全・農林漁業対策委員会責任者の高橋ちづ子前衆院議員と紙智子参院議員(農水部会長)は29日、米価が暴落必至となっていることから、政府米の緊急買い入れなどの価格安定緊急策を石破茂農林水産相あてに申し入れました。
高橋、紙両氏は、2008年産米が流通段階で投げ売り状態になっているのに続き、7月下旬から収穫が始まった超早場米地帯が米生産費を大幅に下回る暴落価格となっており、農家からは「これでは続けられない」と声が上がっており、稲作の継続が心配される状態だと指摘しました。
さらに、高橋、紙両氏は「『米価のことを考えると夜も眠れない』と東北の農協組合長さんは訴えている」とのべ、政府が緊急に買い入れをして08年の需給を引き締め当面の暴落を防ぐべきだと提案しました。
政府が「適正備蓄」とするのは100万トンですが、6月末には10万トン以上不足する事態となっています。
高橋氏らは「現在の備蓄水準は低いのだから、緊急に政府米として買い入れることはできないはずがない」と迫りました。
応対した農水省総合食料局食糧部の村井正親計画課長らは「備蓄ルールからは10万トンを買うことは否定しない」とのべ、今年の作柄や水田転作、最終在庫量などで判断するとの認識を示しました。