2009年7月27日(月)「しんぶん赤旗」
首都圏の高校生集会
お金がないと学校行けない?
声上げ無償化へ
「お金がないと学校に行けないの?」首都圏高校生集会が26日、埼玉県三郷市で開かれました。主催は同実行委員会。首都圏から高校生、教職員らが参加しました。
実行委員長(17)は「私たち高校生が声を上げることが高校の授業料無償化への第一歩となります」とあいさつしました。
実行委員会が集めている高校生生活アンケート(23日現在、10道府県、2092人)の結果を紹介。家庭の経済状況を気にしている高校生が4人に1人に及ぶことなどが明らかになりました。
高校生や親の立場から経済的理由で学業を断念せざるを得ない実態についてパネルディスカッションをしました。
実行委員長は定時制高校2年生。授業料免除を受け、奨学金を利用し、週6日仕事をして、生活費を自分で工面しています。保育士になりたいとの夢がありますが、現在の生活を続けていくことにも不安があると語りました。
東京都内の私立通信制高校に通う男子生徒は「年間70万円かかるので親に気を使う」と述べました。埼玉県の全日制高校の女子生徒は「授業料は親が出しているので、携帯電話代や洋服代などはアルバイトをして自分で払わなきゃいけないとの意識がある」と話していました。
高校生たちは授業料滞納や、高校生のアルバイトの実態と労働基準法をテーマにした劇を発表しました。
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