2009年7月14日(火)「しんぶん赤旗」
直接雇用求め提訴
日本電気硝子相手に13人
滋賀
日本電気硝子(滋賀県大津市)で今年3月末に雇い止めされた非正規労働者ら13人が13日、雇用契約上の地位を認め直接雇用すること、未払い賃金、慰謝料など計約8094万円を支払うよう、日本電気硝子と同社内に本店を持ち、代表者が日本電気硝子総務部長を兼務する派遣会社ニューマンパワーサービスを大津地裁に訴えました。
日本電気硝子はニューマンパワー社と、ニューマンパワー社は派遣会社エーオーシー(石川県金沢市)と、形式的な請負契約で3年を超えて働かせていました。訴えでは日本電気硝子は二重偽装請負だと指摘。労働者を直接雇用するほか、未払い賃金と慰謝料などの支払いを求めました。
日本電気硝子の偽装請負は、労働組合を結成した非正規労働者が滋賀労働局に申告。会社に団体交渉を申し入れてきました。
滋賀労働局は今年6月、直接雇用するよう是正指導しましたが、日本電気硝子は応じず、同日、労働組合の団体交渉の申し入れに「応じる立場にはない」と通告。このため労働者が提訴しました。
滋賀県内での非正規労働者の集団提訴は初めてです。
■関連キーワード