2009年6月22日(月)「しんぶん赤旗」
“共産党の政策こそ安心”
日本の進路 市田氏訴えに期待
大阪3市巡る
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日本共産党の市田忠義書記局長は21日、大阪の吹田市、高槻市、枚方市の3カ所を駆け巡り、街頭から総選挙での勝利を訴えました。
市田氏は、前日も東京3カ所で街頭演説し、この日の午前中はNHKの討論番組に出演したあと大阪入りするという、選挙本番並みの“フル回転”。強い日差しが照りつける中、宮本たけし衆院近畿比例予定候補らと、21世紀の日本の進路を力を込めて訴えました。
「消費税や介護保険料が高すぎる。このままでは死んでも死に切れない。未来が明るくなるような話を聞きたい」(70歳の女性)、「自民党支持だったが、自民党ではもうあかん」(66歳の女性)など、各会場では演説が始まる30分以上前から人が詰めかけました。演説が始まってからは、店の中から顔を出したり、自転車を止めて聞き入る人びとも――。
市田氏は、“自民党は不満、民主党は不安”という声が聞こえるが、「安心と希望という選択肢を示す共産党の考えをお聞きください」と切り出し、くらしと平和の問題で党の二つの「旗印」を大いに語りました。
「自民党と民主党が不満と不安というのはその通りだと思う」という保育士の女性(29)は「普通にくらしている人の話を聞いて、国民と一緒に考えてくれる共産党の政策こそ安心できる」と感想を語りました。
とくに反応が大きかったのが税金の使い方、自民と民主が競い合う消費税増税問題です。共産党の演説を初めて聞いた大学生(18)は「税金をもっと雇用や高齢者のために使ってほしい。大企業からもっと税金がとれる」といい、女性(69)は「消費税では共産党の言うことが一番的を射ている。こんな大金持ち優遇の政治は変えてほしい」と期待を寄せました。
福祉労働者の女性(28)は「消費税を上げなくても、大企業やお金持ちにふさわしい負担をしてもらえば福祉財源はまかなえるという話はその通りだと思います。いままでも共産党に入れてきましたが、今度は本気で応援します」。
市田氏は、衆院比例定数削減や憲法改悪など共通部分で自民と民主が悪政を競い合っている実態を具体的に示し、「自民党政治の古い枠組みの中で表紙だけ代えても政治は変わらない」と力説。「共産党が躍進してこそ、政治が変わり、大阪と日本の未来が開ける」と訴えると、どこでも歓声と大きな拍手が起こりました。
通りすがりの女性(23)は「民主党がいいかなと思っていましたが、憲法を変えることは絶対反対です」といい、障害者作業所で働く女性(49)は「市田さんが話したように、総選挙はどこに誰のためにお金を使うかが本当に問われています。国民や弱い人たちの立場で政治をする共産党に今度はもっと大きくなってほしい」と語りました。
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