2009年6月14日(日)「しんぶん赤旗」
共産党伸びてこそ政治変わる
市田書記局長が訴え
奈良
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「日本共産党の躍進で日本の明るい未来を切り開こう」―。日本共産党の市田忠義書記局長は13日、奈良市の県文化会館大ホールで開かれた党演説会で、目前に迫った総選挙、奈良市長・市議選(7月12日投票)での勝利・前進を訴えました。会場には「日本共産党」とかかれたシャツを着た人や自作のうちわを持った人の姿。「電話で演説会のお誘いをし、対話してからきた」という人など、選挙勝利に向けた熱気につつまれました。
市田氏は21世紀の日本の進むべき道として、「暮らしを守るルールある経済社会」「憲法9条を生かした自主・自立の外交」への転換という二つの旗印を掲げて奮闘する日本共産党の政策と立場を詳しく説明。逆に国民の前に示す「旗印」を持たない自民、民主両党の実態に鋭く迫り、参加者にわかりやすく選挙の対決構図を訴えました。
「消費税の増税を許すかどうかは、今度の総選挙の一大争点になる」。こう強調した市田氏は、民主党が最初に「基礎年金の財源」として消費税引き上げを主張し、今では政府が「骨太方針」に消費税12%への引き上げを書き込んでいることを指摘。「日本共産党の躍進で消費税増税にはっきりとノーの審判を下そう」と呼びかけると、「そうだ」の声援が飛びました。
また市田氏は、平和をめぐっても自民、民主両党が先制攻撃という国際法違反の「敵基地攻撃」論を主張し、悪政の競い合いをしている実態を告発。奈良市長選・市議選の争点にも詳しくふれながら、「日本共産党が伸びてこそ政界に激震が走り、他の政党も変わらざるをえなくなり、政治も変わる」と力を込めました。
演説では、豆田よしのり衆院近畿比例・奈良3区予定候補らが決意を表明。小林てるよ市長予定候補と7人の市議予定候補が訴えました。
「市田さんの話は勇気づけられるところがたくさんあった」と話す男性(22)は、「自民、民主が悪い政治を競い合ってつくり出していることに危機感を持ち、政治への見方が広がった」と話していました。
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