2009年6月3日(水)「しんぶん赤旗」

弾道ミサイルの発射準備

中国、「北」に自制要求


 【北京=山田俊英】中国外務省の秦剛報道官は2日の定例記者会見で、北朝鮮が核実験後さらに長距離弾道ミサイルの発射準備をしていると伝えられることについて「情勢をさらに悪化させることを避けてほしい」と述べ、自制を求めました。

 秦報道官は北朝鮮の核実験に反対する立場を改めて繰り返し、関係国に「冷静さと自制を保ち、北東アジアの平和と安定維持という大局を重視すべきだ」と呼びかけました。

 国連安全保障理事会で論議されている決議については「朝鮮半島の非核化、核不拡散、北東アジアの平和と安定の維持という目標全体に役立つものであるべきだ」との認識を示しました。

 米国を中心とする大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)については「国際法の枠を超えた行動の可能性を完全に排除していない」として「保留」を表明し、不拡散のため国際法に基づいた協力を求めました。

 韓国がPSIに全面加入し、これに北朝鮮が「宣戦布告」と反発していることについて秦報道官は「各国は冷静さを保ち、対話を通じて平和的に問題を解決すべきだ。事態をエスカレートさせる行動をとるべきでない」と述べました。



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