2009年5月29日(金)「しんぶん赤旗」
軍事的悪循環つくる
「敵基地攻撃論」志位氏が批判
日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、国会内の記者会見で、北朝鮮の核実験を機に政府・与党から「敵基地攻撃論」が出ていることについて問われ、「最悪の動きだ。軍事的な対応の悪循環をつくるもの、憲法を壊し、世界の平和の秩序も壊すもので、絶対に認められない」と述べました。
志位氏は、「『敵基地攻撃』は、北朝鮮の核実験を利用して先制攻撃論に踏み込むもので、国連憲章でも厳しく禁止されているし、もとより憲法違反の動きだ」と指摘。「北朝鮮の核実験は絶対に許されない暴挙だが、今、求められる中心点は、北朝鮮に核兵器開発を放棄させ、六カ国協議に即時無条件に復帰させることを目的に、国際社会が一致協力した外交的行動を行うことだ」と強調しました。