2009年5月27日(水)「しんぶん赤旗」
北朝鮮核実験
安保理、一致し非難
新たな決議採択へ調整
緊急会合開く
【ワシントン=西村央】北朝鮮が二〇〇六年に続き二度目の核実験を行ったことを受け、国連安全保障理事会は二十五日午後四時(日本時間二十六日午前五時)から緊急会合を開きました。各国は一致して、これまでの安保理決議を無視した行動に強い反対と非難を表明。新たな決議採択に向けて調整をすすめる方向です。
この日の緊急会合は非公開で実施され、終了後、議長国ロシアのチュルキン国連大使が、核実験は安保理決議違反であり、「構成国はこの問題での新たな決議に向けて作業を開始することを決めた」とする議長談話を発表しました。
中国も核実験に「断固として反対」との態度を打ち出し、他の安保理諸国も強い反対の意思を表明。今後数日以内の決議採択に向け、折衝が行われる見通しです。
北朝鮮が〇六年十月に核実験を強行した際、安保理は「いかなる核実験または弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないこと」を要求し、核兵器計画の放棄を義務付けた決議一七一八を採択しました。
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