2009年5月24日(日)「しんぶん赤旗」
タクシー規制
強化法案を審議
野党提案 こくた議員答弁
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日本共産党、民主党、社民党、国民新党の野党四党が提出したタクシー事業の規制を強化する「道路運送法改正案」と、政府提出の「タクシー適正化・活性化法案」の審議が、二十二日の衆院国土交通委員会で始まりました。
野党案では、現行制度にある供給過剰の地域を指定して調整する緊急調整措置の規定を廃止するとしています。
野党案の共同提案者として答弁に立った日本共産党の、こくた恵二議員は、二〇〇二年に規制緩和した当時、政府は、供給過剰にならないと答弁してきたが、実態は、全国的にタクシーの供給過剰が進み、利用者の安全低下や運転者の労働条件悪化が生じたと批判。
過当競争を生み出す過剰な新規参入・増車に歯止めをかけるには、需給調整による規制を全国的にかける必要があり、「二地域しか指定の実績がない緊急調整地域では歯止めにならない」と、野党案にある「緊急調整地域」廃止の理由を説明しました。
質問者の民主党議員は、「共産党の、こくた議員から答弁を頂くというのは不思議な感じです。これもありかなと思う」と共同提案に共感する感想を述べました。