2009年5月14日(木)「しんぶん赤旗」

「官製ワーキングプア」ただす

臨時・非常勤 “劣悪な条件”

山下議員


写真

(写真)質問する山下芳生議員=12日、参院総務委

 日本共産党の山下芳生議員は十二日の参院総務委員会で「官製ワーキングプア」問題を取り上げ、自治体の臨時・非常勤職員の労働条件の改善を求めました。

 山下氏は、総務省の資料でも、市町村の非常勤職員の時給は九百円、臨時職員は八百円、月収十四万―十五万円で、まともな生活ができる賃金ではなく、劣悪な労働条件は放置できないと指摘しました。そのうえで「公共サービス基本法案は、公共サービスを担う労働者の労働条件改善を求めているが、『官製ワーキングプア』をなくす考えはあるのか」とただしました。

 鳩山邦夫総務相は「本格的な仕事についているにもかかわらず、臨時・非常勤ということからまともな給与・手当がもらえないケースがある。そこに任期付短時間勤務職員制度を活用してもらうよう地方自治体に通知した」と答弁しました。

 山下氏は、保育士など「恒常的、専門的業務」は正規職員が担うのが基本だと批判。総務省の通知(「臨時・非常勤職員及び任期付短時間勤務職員の任用等について」四月二十四日)によって、「『非常勤職員の任期は原則一年』などとして、『雇い止め』が行われるのでは、通知の趣旨に反する」とただしました。

 鳩山総務相は「非常勤職員の任期は一年以内となっているが、通知は、再任用は可能だとしている」と答えました。



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