2009年5月14日(木)「しんぶん赤旗」
核兵器廃絶へ歴史的チャンス生かそう
志位委員長、原水協役員と会談
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日本共産党の志位和夫委員長と原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の高草木博事務局長ら役員が十三日、党本部で会談しました。
オバマ米大統領が「核兵器のない世界」を追求すると演説するなど、核兵器問題をめぐる新しい情勢のもとで、被爆国・日本から核兵器廃絶をめざす世論と運動を大きく広げようと熱のこもった意見交換が行われました。核兵器廃絶をめぐる歴史的チャンスを生かし、協力共同を強めていくことをお互いに確認しました。
志位氏は、オバマ米大統領にあてた核兵器廃絶にむけたイニシアチブをとるよう要請した自身の書簡の内容をくわしく紹介するとともに、核廃絶と憲法九条のかかわり、日本政府の対応の問題点、核問題をめぐる世界各国の動向などについてのべました。
原水協側からは、「書簡には大きな感銘を受けました」「世界の核兵器廃絶運動の到達点にたち、ぴったりと時宜にかなった提起です」などと書簡とそこでの提起への心からの賛同が表明されました。
高草木氏は、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて四日から行われていた第三回準備委員会を傍聴したようすを報告しました。
会談では、二〇〇〇年のNPT再検討会議で確認された核兵器廃絶の「明確な約束」が来年の会合で議題となることが合意されたこと、日本原水協の提案で来年五月二日にニューヨークでNGO(非政府組織)の大規模な「国際行動共同デー」がとりくまれることが確認されたことが話し合われました。
今日の情勢のもとで、昨年の原水爆禁止世界大会で確認した国際署名「核兵器のない世界を」を推進する特別な意義が強調されました。
志位氏は「原水協のみなさんが国内的にも国際的にも大きな積極的な役割を果たしていることはうれしいことです。国際署名は時宜にかなった的確な提起であり、党としても署名を国民的運動として広げるために力を尽くします」と表明しました。
また、原水協側から、「5・3憲法集会」で志位氏が、核兵器廃絶と憲法九条を守る二つの運動を連携して大きな流れにしていこうとのべた提起に、「大歓迎」との感想ものべられました。
会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、浦田宣昭国民運動委員会責任者、秋藤陽子平和運動局長、日本原水協から沢田昭二代表理事、赤松宏一代表理事、土田弥生事務局次長が出席しました。
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