2009年5月3日(日)「しんぶん赤旗」

雇用・社会保障守れ

欧州各地でメーデー


 【ロンドン=小玉純一】メーデーの一日、欧州各地でデモ行進をはじめとするさまざまな行事が繰り広げられました。

 フランスでは戦後初めて八大労組がメーデーの統一行動に取り組み、全国二百八十カ所のデモ行進に計百二十万人が参加。パリでは十六万人が「株主にでなく、労働者に金を出せ」「死でなく、労働を」などと書かれたプラカードや横断幕を持って行進しました。

 ドイツでは労働総同盟(DGB)ら主要労組が四百カ所で集会を開催し、四十八万人が参加。DGBのゾンマー議長は北部ブレーメンの集会で「賭けをしたつけは、賭けた者が支払うべきだ」と投機活動を批判し、富裕層への課税強化、銀行や投資への規制強化を訴えました。

 イタリアでは主要労組の指導者が地震で被害を受けたラクイラでの住民との連帯集会に参加。

 ローマでは労組主催のメーデー・コンサートに三十万人の若者が集まりました。

 イギリスのロンドンで開かれた集会では、機械・電機・運輸などの労働者を組織するユナイトのハート代表が「新自由主義は破たんした。労働運動の新たな機会だ。公共サービスを守り貧困者に手が届く景気刺激策を求める。雇用と子どもたちのためにたたかおう」と呼びかけました。

 スペインの首都マドリードでも、「雇用、社会保障を守れ」と訴え、一万人以上が行進しました。



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