2009年4月27日(月)「しんぶん赤旗」
ホタテ養殖に打撃
ザラボヤ被害に補助必要
紙議員
二十三日の参院農水委員会で紙智子議員は、北海道の噴火湾で行われているホタテ養殖で、ホヤの一種であるザラボヤが大量付着し、漁業者に大きな打撃を与えている問題について質問しました。
噴火湾では昨年秋から養殖ホタテに大量のザラボヤが付着し、重みで水揚げ途中のホタテが落下したり、洗浄や通常の五倍にのぼる廃棄物処理、浮き玉の追加購入、トラックや漁労機械の故障など、想定外の手間と多額の経費を強いられています。
紙議員は、現在の漁業共済では、経費増により漁家の手取りが減っても救済されないと指摘。大型クラゲやトド被害などの例もあげて、「温暖化など環境変化もあいまって、予測不能な漁業被害が起きている」と、異常災害等による経費増による手取り減少への補てんを求めました。
石破茂農水相は、ザラボヤの洗浄のための機械導入には二分の一補助すると答弁。「広域的な有害生物に対しては駆除や改良漁具への助成と融資を行っている。ザラボヤの処理等相当なコストがかかると思う。実態を把握して適切な措置をとりたい」と答えました。
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