2009年4月27日(月)「しんぶん赤旗」
総選挙・都議選へ
職場から勝利のうねりを
第2回職場問題講座終わる
志位委員長がまとめ
日本共産党の第2回職場問題学習・交流講座は26日、前日に続いて討論を行ったあと、志位和夫委員長が討論のまとめを行い、終わりました。
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志位氏は、「感動的で教訓に満ちたすばらしい会議となった」とのべ、「労働者階級のなかで党を強く大きくする条件がこんなに広がっているときはない。これを生かして打って出て、雇用破壊に反対し、総選挙・都議選に勝利するために職場からうねりをおこそう」と呼びかけました。
討論では、「直接雇用を実現させた。さらに正社員化を求めていく」(製造企業)「非正規労働者のなかで“困ったときは共産党”と口コミで広がっている」(静岡県委員会)などと前進や変化をリアルに報告。「社会を根本から変えよう」(関西の郵政関係職場)と訴えて党員や、「しんぶん赤旗」読者拡大、総選挙・都議選勝利めざす活動が生きいきと報告されました。
ユーモアも交えながらの発言には拍手や笑いがしばしば起こり、「たたかえば道は開ける。この国の姿形を変えようと、帰って職場に伝えたい」(岡山県)など講座を力にして新たなたたかいに挑む決意が語られました。
二日間で三十六人が発言した討論のまとめで志位委員長は、雇用破壊に対する全党のたたかいの新しい息吹と、粘り強く法則的な活動を前進させている教訓がみなぎった会議だったと振り返り、「職場支部の活動の新しい発展方向がくっきりと明らかになった」と強調しました。
雇用破壊とのたたかいでは、「物質的には貧困でも心は貧困ではない。入党して幸せです」と語った「非正規切り」とたたかう労働者の発言など、どれもが感動に満ちた発言だったとのべ、「立ち上がった労働者を全党あげて励まし、ともに連帯してたたかう決意を固めよう」と呼びかけると参加者は大きな拍手で応えました。
大手製造業の党支部の経験をあげて、職場支部の粘り強いたたかいが存在したからこそ雇用破壊にたたかいが起こったことを確信にするとともに、非正規労働者に接する基本姿勢として、悩みや苦しみをよく「聞く力」が何よりも大切だとのべました。
世界初めての労働のルールとなった十九世紀のイギリス工場立法のたたかいなどを紹介しながら、「人民のたたかいがルールをつくる。不当な攻撃には社会的反撃で応える社会へと、社会のあり方を変え、ルールある経済社会への道を開こう」と呼びかけました。
志位氏は、前回「講座」を踏まえた党活動の経験で印象的だったこととして、職場支部の「政策と計画」で中長期の展望と目標をはっきりさせて継続的に取り組むことや、支部会議と綱領学習の重要性、仕事を通じて労働者の信頼を勝ち取ることの意義を強調。
大阪での三十五人学級改悪反対のたたかいや、関西の運輸職場での非正規労働者の直接雇用などの発言を紹介しながら、ナショナルセンターの違いを超えた共同や、連合傘下の職場でも労組に働きかけるなどして要求実現をめざす活動を大いに広げていこうと呼びかけました。
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