2009年4月20日(月)「しんぶん赤旗」
政治変えるカギは国民
フジ系番組 小池氏が指摘
日本共産党の小池晃政策委員長は十九日、フジ系「新報道2001」に出席し、政府の「経済危機対策」や政局の動きなどについて、各党代表と討論しました。
政府の「経済危機対策」について小池氏は、「部分的な改善もあるが、社会保障削減路線をやめる、雇用を大企業にしっかり守らせるなどの政策転換なしに単にお金をばらまくのでは、選挙目当てと言われても仕方がない。しかも『ツケは消費税で後払い』では、消費に向かう意欲もわかないのではないか」と批判しました。特に「経済危機対策」に「中期プログラムの改定」が盛り込まれたことについて「これまで『消費税は社会保障のため』といっていたが、ばらまきのツケも全部含めて、さらに消費税を上げようということだ」と、その狙いを指摘しました。
与党側は「政府・財務省は借金返済に消費税増税を充てようと考えているかもしれないが、与党はまだ決めていない」(公明党・高木陽介衆院議員)などと弁明しました。
解散・総選挙の時期をめぐって小池氏は、「都議選やサミット、内閣支持率などとからめて時期をもてあそぶのはやめるべきだ。内閣府の最近の世論調査で『国の政策に民意が反映されていない』と答えた人は八割を超え、過去最高だ。このような状況を放置していてはいけない。国民に信を問うべきだ」と述べました。
番組では世襲議員の制限の是非が話題になりました。小池氏は「小選挙区の地盤が代々受け継がれる。まるで江戸時代だ。現内閣も閣僚十七人のうち十一人が世襲だ。これで国民の気持ちが分かるのか」と痛烈に批判しました。
総選挙後の政界再編について、小池氏は「カギを握るのは国民だ」と指摘。「政党、政治家の離合集散でやってきた歴史は何だったのか。(政治を変えるのは)誰と誰がくっつくという議論ではないと思う。今度の選挙で国民が何を選択するかが基本だ。国民が主人公だ」と語りました。