2009年4月18日(土)「しんぶん赤旗」
支援制度確立こそ
安定した飼料米生産求める
紙議員
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日本共産党の紙智子議員は十六日の参院農林水産委員会で、米穀の新用途への利用促進法案で飼料米や米粉向け米生産を推進することが目的となっている点について、石破茂農水相に見解をただしました。
紙氏は、米栽培農家が作り続けられるためには十アール当たり十万円の収入が最低必要だという声が、飼料米生産をしている農家から共通して出されていると紹介。「二〇〇九年度予算で措置された十アール当たり五万五千円の支援では不十分だ。それも三年間しか支援されない。補正予算で二万五千円上乗せという話もあるが、それも一年限り。これでは安定して飼料米生産を続けることはできない」と、十分な支援制度の確立を求めました。
石破農水相は、「おっしゃる通り。新規需要米が安定的、継続的に生産できるように、主食用米と同じ水準とはいかないが、国家目標として達成できるように、あらゆる政策手段を使って対応したい」と、継続的な支援制度を検討することを表明しました。
この法案を含めた米関連三法案は全会一致で可決されました。
また、「米粉・飼料用米等の価格が主食用米と比べ極めて低水準にあることを踏まえ、米粉・飼料用米等について十分な支援水準を確保すること」などを含めた付帯決議が全会一致で可決されました。
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