2009年4月4日(土)「しんぶん赤旗」
宇宙の軍事利用批判
吉井議員 JAXA理事長に質問
吉井英勝議員は三日の衆院内閣委員会で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の立川敬二理事長に宇宙の軍事利用についての認識をただしました。
JAXAは、平和目的をかかげ、宇宙の科学研究や開発利用を実施する独立行政法人です。
立川氏は二〇〇八年五月に宇宙基本法が成立する前から、宇宙の軍事利用を可能とすることについて、「宇宙でできることの範囲を少し広げるだけ。世界常識に合わせるのでいいのではないか」と公言していました。
吉井氏が立川氏の発言について、「今もそういう考えか」とただしたのに対し、同氏は、「宇宙開発のあり方については政府の方針によるところである」と述べました。
吉井氏は、「防衛省などから軍事利用のための研究開発を求められたらそれを唯々諾々と引き受けるのか」と追及。立川氏は、「事案ごとに具体的な話があれば政府と相談して確定したい」と、受け入れを容認する立場を表明しました。
吉井氏は、「平和目的をかかげたJAXA法にもとづいて行動すべきだ。その立場を踏み外すようでは話にならない」と厳しく批判しました。