2009年4月3日(金)「しんぶん赤旗」
成田空港周辺防災を
山下議員 自治体消防に支援
|
山下芳生議員は三月三十日の参院総務委員会で、成田空港周辺自治体が行うインフラ整備への補助率かさ上げを延長する法案(成田財特法・全会一致で三十一日に成立)の審議のなかで、航空機事故への備えについて質問しました。
成田空港では緊急時に備え、「空港消防」とともに周辺自治体や医師会からの消防、救急、病院の協力体制を整えています。
山下氏は、二月の米ノースウエスト機乱気流事故や三月の米フェデックス貨物機炎上事故では、周辺消防署から消防・救急車両各十七台・三十三台が駆け付けて空港消防とともに迅速な対応をとったことをあげ、「成田財特法の対象いかんにかかわらず、特別な対応に対し国の支援を」と求めました。
山下氏は、関係市町のある消防本部で「米貨物機の墜落事故が空港外であったら、我々が初期消火にあたる。空港消防のようにはいかない」との声が出たことを紹介。各消防署の消火薬剤の備蓄不足、装備や人員体制の充足度に問題があることを指摘しました。
鳩山邦夫総務相は「財特法の対象外であっても特別な需要がある。自治体からよく意見や要望を聞きたい」と答弁しました。