2009年4月2日(木)「しんぶん赤旗」

“うば捨て制度”やめよ

「後期医療」実施1年


「おばあちゃんの原宿」で

東京

 「『うば捨て制度』はただちに廃止を」。後期高齢者医療制度の実施から一年の一日、労組・民主団体・個人などでつくる中央社会保障推進協議会は、「おばあちゃんの原宿」といわれる東京都豊島区の巣鴨地蔵通商店街で、宣伝・署名行動をしました。

 この行動には約四十人が参加しました。テレビ・新聞など多数のメディアも取材にかけつけました。

 宣伝カー上からは各団体の代表がマイクで訴えました。全日本民主医療機関連合会副会長の吉田万三医師は「この制度はお年寄りを差別するとんでもない制度」と指摘。名前を見直すだけで中身を変えようとしない厚生労働省を批判し、「こんな制度はきっぱり廃止するしかありません」と強調しました。

 廃止を求める署名行動には、お年寄りが次々に応じました。その一人、「とげぬき地蔵」の縁日でお参りにきたという男性(71)=東京都江東区在住=は「七十歳以上になると、仕事での事故や病気のことが心配になります。大工仕事の仲間には七十五歳以上も多く、みんな怒っています。一刻も早くこの制度を廃止してほしい」と話していました。

怒り込めて「リレー宣伝」

京都

 京都では一日、リレー宣伝が、京都社会保障推進協議会の主催で行われました。

 午前十時三十分から午後五時まで、京都市内十一カ所を次々とリレーして、怒りを込めて宣伝しました。

 午前十一時四十分から南区洛南ジャスコ前で、日本共産党佐野春枝市議、吉祥院病院健康友の会の山路卓也事務局長、年金者組合の組合員らが雨の中、道行く人たちに宣伝しました。

 佐野市議は「後期高齢者医療制度は、すべての高齢者に負担を強制して差別的な医療を押し付けるもの。滞納者には保険証取り上げも心配されます。だれもが安心して医療を受けられるために、この制度の廃止の声をさらに強く」と訴えました。

 午後三時三十分からは左京区グレース田中前で、原としふみ党衆院京都2区予定候補、富樫豊市議らが宣伝しました。



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