2009年3月28日(土)「しんぶん赤旗」
国交省の公用車管理業務
低入札が3割にも
こくた氏
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国土交通省の公用車管理業務の新たな入札で、業務遂行が疑問視される低価格での落札が三割にも達し、同省が調査していることが二十五日の衆院国交委員会で分かりました。こくた恵二議員の質問で明らかになったもの。金子一義国交相は、「厳正な調査」を約束しました。
年度末の三月末を前に国交省が実施した公用車管理業務の新たな入札に絡み、千人を超える運転手の大量解雇が問題になっています。新たに落札した事業者は、年収二百万円にも届かない低賃金で募集しています。
こくた氏は、労働者が生活できない低賃金を押し付ける低価格の落札でいいのか、と指摘しました。
国交省の増田優一官房長は、「予定価格の60%を下回る場合に実施する低入札価格調査の対象は、全契約数四百五十七件中百四十一件、30・9%となっている」ことを明らかにしました。
こくた氏は、「労務単価を引き上げ、労働者が生活できる賃金を保障するため、調査を厳正にやるべきだ」と指摘しました。金子国交相は「厳正に(調査を)実施していく。おかしなものは、はじかれて適正化に向かう」と答弁しました。