2009年3月19日(木)「しんぶん赤旗」
「2カ月で再就職」は28%
高橋議員 失業給付の拡充迫る
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日本共産党の高橋ちづ子議員は十八日の衆院厚生労働委員会で、「失業給付が切れたあと二カ月以内で五割の人が再就職している」とする厚労省の見解の根拠を追及しました。
高橋氏が示したのは、昨年十一月の労働政策審議会雇用保険部会に示された「二〇〇四年度の受給資格者の〇七年三月末時点での再就職状況の調査結果」。同資料では、「未就職」の人42%をあらかじめ除いて計算しています。
高橋氏は、未就職者を含めて計算すると、二カ月以内で再就職した人の割合は28・1%に過ぎないと指摘しました。
厚労省の太田俊明職業安定局長は、高橋氏の試算を認めながら、「未就職者の中には仕事を探さない人も含まれる」と答えました。
高橋氏は「失業が長期化しているのが実態だ。まして今年は就職難。雇用情勢が悪化しているという視点に立ち、思い切った手当てを」と求めました。
高橋氏は、内定取り消しも含め、今春に就職を見つけられない新規学卒者が約五万人にのぼることを示し、卒業延期や留年を余儀なくされる学生への授業料減免などを支援せよと求めました。