2009年3月15日(日)「しんぶん赤旗」
貧困から生徒守ろう
日高教 運動方針決め閉会
東京都内で開かれていた日高教(日本高等学校教職員組合)の第二十五回大会は十四日、二日間の日程を経ておわりました。貧困と格差社会から高校生・青年の修学と進路を保障する運動を本格的に推進し、憲法を守り生かす政治を実現していくとの運動方針を決めました。
二日目の討論では、「高校二校の統合移転計画にたいし、住民と力をあわせ存続させた」(岡山)など高校生の学ぶ権利を守るたたかいや、貧困と格差をなくすため地域で民間労組との共同を強めていることがだされました。
「臨時教職員の待遇改善を求め二千八百人分の署名を県教委に提出。採用試験の結果公表の方法などを改善させた」(島根)、「学校現場に民間委託はふさわしくないととりくみ、現業職員の民間委託化を先送りにさせた」(長野)「三百五十人の非常勤職員の雇い止めに対し、五十万枚のビラ配布や毎週の宣伝など組織をあげて運動している」(大阪府)などの発言がありました。
討論をまとめた藤田新一書記長は、「構造改革」が矛盾を深め、破たんしているとのべ、いまこそ教職員組合が社会的役割を発揮しようと呼びかけました。
選出された主な役員は次の通りです(敬称略、新以外は再任)。委員長=加門憲文(新)、副委員長=佐古田博、小池由美子(新)、書記長=藤田新一