2009年3月5日(木)「しんぶん赤旗」
派遣法抜本改正必ず
小池氏あいさつ 幅広い労組が集会
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「派遣切り」をやめさせ、労働者派遣法の抜本改正を求める集会が四日、参院議員会館で開かれました。幅広い労働組合などでつくる「格差是正と派遣法改正を実現する連絡会」の主催。日本共産党の小池晃参院議員、高橋ちづ子衆院議員をはじめ民主、社民、国民新、公明ら各党代表があいさつしました。
派遣切りの実態について「日野自動車では出向、派遣、期間工と名前だけ変えて働かされて切られた。正社員にさせるべきだ」「派遣切りが物流派遣、事務系派遣にも拡大している。経営者が便利に雇用調整できる登録型派遣を禁止すべきだ」と告発がありました。
憲法と直接雇用の原則にたって改正すべきだと講演したのは近畿大学の西谷敏法科大学院教授。登録型派遣禁止などを基本原則にあげ、連絡会からも登録型派遣禁止などを盛り込んだ改正要綱試案が紹介されました。
「派遣村」の活動などを報告した棗一郎弁護士は、派遣法を改正すれば失業者が増えるという意見について、「すでに労働者が切られているのが現実だ。規制しても労働者がいらなくなるわけがない」と批判しました。
小池議員は、「派遣切りをしている企業には期間制限を超えているところがほとんど。現行法にもとづいて直接雇用させよう」と強調。製造派遣禁止にとどまらず一九九九年の原則自由化前に戻し、登録型派遣禁止はじめ抜本改正を実現させようと訴えました。