2009年3月2日(月)「しんぶん赤旗」
派遣切らせぬ 団結の力
春闘勝利へ 金属労働者集う
西日本
派遣切りとたたかう人たちなどが交流する「2009年春闘を元気にたたかう 西日本金属労働者のつどい」が一日、京都市の大谷ホールで開かれました。2009年春闘をともにたたかう金属労組懇談会・西日本集会実行委員会が主催し、九州、四国、広島、岡山、大阪、兵庫などから千人以上が参加しました。
つどいは和太鼓や合唱、ロックソーランで華々しく幕開けしました。龍田幸彦実行委員長が「日本経済の悪化に何の責任もない労働者が、その最大の被害者になっている。こぞって決起してたたかいぬくことで将来の安心を勝ち取れる」と主催者あいさつし、龍谷大学の脇田滋教授が「労働者派遣法の抜本的改正でくらし・雇用の安定と将来展望」と題して講演しました。
各地でたたかう労働者が壇上で「手取りが大幅に減っている。今こそ正社員化を実現するために力をつくす」(JMIU光洋シーリングテクノ分会)、「十二月十五日に派遣切りされた。労働相談で労組を知り、みんなに呼びかけて四日で組合を結成した。団結して頑張る」(JMIU福山シャープ関連労組)と報告しました。
東大阪市のデンソーの下請けケーブル工業で解雇されたパートの女性たちは、「人を物扱いする会社が許せない。私たちは世帯主で、解雇されるわけにはいかない」、日本トムソン姫路工場で派遣切りされた青年たちは、「来月でクビと言われているが、全力でたたかう」と決意をのべました。
参加者は集会アピールを拍手で採択し、京都市内をチンドン屋も交えてパレード。プラカードを手に「派遣切りは許さないぞ」とシュプレヒコールをあげました。
東海4県
名古屋市でも一日、「金属労働者東海のつどい」が開かれ、「非正規切り」にあった労働者など東海四県から二百三十人が参加しました。JMIU(全日本金属情報機器労組)などでつくる同実行委員会主催。
JMIU愛知の平田英友委員長は「外需頼みでなく内需をの声は、国民世論になりつつある。多くの仲間が加わってきている。雇用も賃上げも実現しよう」とよびかけました。
「非正規切り」とたたかっている労働者が壇上に並び決意を表明しました。ブラジル人労働者は昨年秋に労働組合を結成し、「多くの仲間とたたかいたい」と職場アンケートにとりくんでいる様子を報告。ホンダから解雇を通告された期間社員は解雇撤回までたたかう決意を表明。整理解雇された愛知県岡崎市の労働者が組合を結成してたたかい、ついに職場復帰をかちとったことを報告すると、会場から大きな拍手がおきました。
集会後、参加者は市内の繁華街をデモ行進し、「派遣切り、リストラを許さないぞ」と訴えました。