2009年2月22日(日)「しんぶん赤旗」
“違法派遣” 実態次々
全労連の労働相談 2日間で530件
全労連が全国いっせいに実施した「派遣・非正規労働相談ホットライン」は二十一日、前日に続き、「派遣切り」の相談が相次ぎました。二日間で約五百三十件が寄せられました。(午後五時現在)
徳島では、トヨタ自動車の一次下請けに派遣された息子が十九日に中途解雇された、と親からの相談。派遣先は最長三年の期間制限に違反するとみられ、本人から話を聞くことになりました。
愛知でも、大手製造業に約七年も派遣されながら今月末で中途解雇との相談が寄せられました。期間制限を超えていることから、直接雇用させることなどを検討します。
大阪では、大手製造業に派遣されている男性が、三月末の雇い止めを受け、「働き続けたい」と訴えてきました。半年契約の更新を重ねて四年。相談員は、「この雇い止めは違法です。正社員として雇用させよう」と答え、労働組合を紹介しました。
札幌市では、愛知県内のソニーに派遣されていた男性(36)が、「一月末で中途解雇され、寮も今月中旬に退去させられました。所持金は一万九千円しかない」と相談してきました。市営住宅への入居を決め、生活保護を申請しました。
岩手では、いすゞ自動車の下請け部品工場に派遣されている男性(28)から、「今月で雇い止めになり、寮も追い出される」と訴えがあり、住居の確保などを紹介しました。
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