2009年2月4日(水)「しんぶん赤旗」

日産九州・元派遣労働者

JMIU分会結成 解雇撤回・団交へ


 日産九州工場(福岡県苅田町)で働き解雇された派遣労働者二人がJMIU京築地域支部「日産派遣労働者分会」を結成し、三日、記者会見を開き発表しました。結成したのは派遣会社・九州ブロスの三十四歳(苅田町)の男性、同フジワークの二十五歳(北九州市小倉南区)の男性です。

 男性らは、日産九州工場内で自動車のコックピット部分やドア部分をつくる作業に従事。三十四歳の男性は昨年末、電話による解雇予告を受け、一月末に「雇い止め」になりました。二十五歳の男性は「減産」を理由に八月七日の契約満了を待たず解雇予告を受け、同じく一月末で解雇されています。

 記者会見で二人は、「正社員になりたいと思っていた。『なぜ自分が』と思いショックだった」(三十四歳の男性)「日々の生活が不安定で先が見えない。必要なければ解除、必要なら(雇い)入れるという“無責任”はありえない」(二十五歳の男性)など、現在の心境を語りました。

 会見後、JMIUの役員らとともに日産九州工場を訪れ、「派遣切りを撤回し、雇用を守る社会的責任を果たせ」とする要求書を提出。また、派遣会社にも出向き、解雇の撤回や賃金補償、団体交渉の場を設けることなどを申し入れ、後日の回答を求めました。

 分会長になった三十四歳の男性は、今後控える団体交渉に向け、「仲間を増やしていきたい」としています。



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